診療内容
むし歯治療
できるだけ歯を削らないようにするために
むし歯ができると、歯の表面が黒くなり、やがて歯に穴があいてしまいます。そのため、むし歯ができてしまった部分を削って取り除き、詰め物や被せ物をすることがむし歯の治療法になります。
こうして文章にしてみると、何でもない歯の治療のように思えるのかも知れませんが、本当にそうなのでしょうか?
歯は、あなたの大切な身体の一部です。 それなのに、むし歯になって歯を削ることがあまりにも簡単に考えられてしまっていると私は思います。
たとえば、これが皮ふだとしたらいかがでしょうか? シミができてしまったから、皮膚を削ってキレイにしてもらえばいいや…そんな風には考えませんよね?
むし歯ができて歯を削るというのは、あなたの身体の一部分を失うということです。ましてや、歯を抜くようなことになってしまったら、もう二度と自分の歯は戻ってきません。
だから、私はできるだけ歯を削らないで済むようにしたいのです。
歯を上手に削ることよりも「歯を守る方法」を一緒に考えていくほうが、あなたのプラスになるはずです。
出来てしまったむし歯は、きちんと治さなければいけません。でも、もう二度と歯を削らなくて済むようにという努力をしていくことはできます。
特に一度治療をした歯というのは、もう一度むし歯になるリスクが高くなります。
むし歯を治すことだけでなく、「もうむし歯にならないように」ということも考えた治療をしていきますので、一緒に努力していきましょう!
歯周病治療
病気であることを理解して改善に取り組む
歯周病とは、歯の周りにできる病気のことです。 初期には歯ぐきから出血するなどの症状から始まり、重症化すると歯を支える骨が溶けてしまい、最悪の場合には歯が抜け落ちてしまうこともある恐ろしい病気です。
また、糖尿病や高血圧症などと同じように、一度かかってしまうと完全に治すことが難しい慢性疾患でもあります。
実は、30代以上の成人の80%以上がかかっている国民病とも言われています。
そんな病気であるにも関わらず、目で見て分かりづらいですし、初期には自覚症状もほとんどありませんので、ご自身が歯周病だと分からないでいる方がたくさんいます。
ですから、ご自身が歯周病になっていないか、仮に歯周病になっているとしたらどの程度の進行度合いなのか、きちんと現状を知ることが大切です。
ご自身が初めて歯周病と気がつくのは、突然歯ぐきがはれた、急に歯ぐきが痛くなった、歯茎から血が出た、といった症状がほとんどです。
ケガをしたときに痛みや出血があるのと同じことで、このような症状が出たときにはきちんと治療をする必要があります。
もちろん、きちんと治療をしていくことによって症状は改善していきますし、痛みや出血は落ち着いてきますから、その後も少しずつ改善を目指していきましょう。
ご自身の状態をきちんと知って、適切な治療と予防の努力をしていけば、上手に付き合っていくことができる病気ですし、歯を失わずに済むことがほとんどです。
重症化する前に、歯科医院で現状をチェックすることから始めていきましょう。
小児歯科
お子さんが安心して治療を受けられるように
あなたは子どもの頃、歯医者さんは好きでしたか?それとも苦手でしたか?
お子さんに立場になってみれば、全然知らないオジサンがいきなり歯を削る器械をもって迫ってくるというシチュエーションが怖くないはずがありません。
それなのに、お子さんの意思も確認せず、嫌がるのを抑えて無理矢理に治療をしたのでは、お子さんにとってはただの恐怖体験になってしまいます。
そんな子どもの頃の体験から歯科恐怖症になってしまう人もいるぐらいです。
そんな風になってしまうのは、お子さんにとって不幸なことでしかありません。
ですから、私は「お子さんが嫌がらない場所」に、できれば「楽しい場所」と感じてもらえるように努力することから、治療を始めることにしています。
お子さんにも自分の意思がありますし、感情もあります。それを無視して治療をしたところで、何も良い結果は生まれません。まずは「歯科医院」に興味を持ってもらえるように、そこからスタートすれば、自然と良い治療につながりやすくなります。
診療室に入るまでに何度も通院した子もいましたし、診療用のチェアーで口を開けられるまでに何度も通院した子もいましたが、時間をかけながら歯科医院のことを知っていって、トレーニングを積んでいけば、みんな治療ができるようになります。
ただ、そのためには、親御さんのご協力も欠かせません。
お子さんはまだ自分の力だけで歯を上手にみがくこともできませんし、歯科医院を予約することもできませんから、親御さんの関心と協力がお子さんの歯とお口の健康に大きく影響します。
当院のスタイルだと、通院回数が多くなるかもしれませんし、時間もかかるかも知れません。
でも、お子さんのお口の健康は一生涯のものです。だからこそ、お子さんの気持ちを尊重した診療をしていきたいと考えています。
矯正治療
見た目だけでなく機能性を回復するために
矯正治療というと「歯並びを良くするための治療」「見た目を良くする治療」と考える方が多いと思います。
確かにその通りではありますが、一方でただ見た目が良くなりさえすればいいというものではありません。
歯には、それぞれの役割があります。前歯は「食べ物を噛み切る」ために、犬歯は「食べ物を切り裂く」ために、奥歯は「食べ物をすりつぶす」ために、それぞれが機能を果たすことで、きちんと食べ物を食べることができます。
歯並びが悪い、かみ合わせが悪いということは、それぞれの歯がきちんと役割を果たす上での悪影響も考えられます。
ですから、「見た目を良くすること」+「機能性を回復すること」をきちんと考えた矯正治療を行う必要がありますし、その結果「歯とお口の健康」を手に入れることができます。
矯正治療のご相談は、気になることがあったときにするのが一番です。
うまく噛めない、口元が気になって笑えない、お子さんの歯並びが気になっているなど、お悩みがございましたら、気軽にご相談ください。
お子さんの場合は、永久歯への生え変わりが始まる5歳ぐらいになれば、将来の歯並びをある程度予測することができるようになりますので、小学校に入学する前ぐらいには一度健診を受けられると良いでしょう。
また、大人の方であっても矯正治療を受けることができます。
当院では、矯正認定医が来て相談と治療を行っておりますので、より専門的な立場からあなたのお悩みにお応えすることができます。
相談は無料です。気になっていることがございましたらご相談にお越しください。
歯を失ってしまった場合
失った理由を理解して治療の選択を
歯を失ってしまう原因は、どんなトラブルが多いと思いますか?
むし歯と考える方が多いかもしれませんが、実はむし歯以上に歯周病のほうが多いという実情があります。また、「歯根破折」という歯にかかる負荷(チカラ)によって歯の根が割れてしまうというケースも増えてきています。
8020推進財団の調査によると、その割合は【むし歯(32.4%):歯周病(41.8%):歯根破折(11.4%):その他(14.4%)】と、歯を失ってしまう原因はさまざまです。
歯を失わないようにすることがベストではありますが、やむを得ず歯を失ってしまった場合には、それを補う治療が必要です。
治療の選択肢には、「ブリッジ」「義歯(入れ歯)」「インプラント」という3つの選択肢が考えられますが、どれが良いのかを一概に言い切ることはできません。
それぞれの治療法には、長所もあれば短所もあります。
ですから、あなたの考えや希望に合わせて、あなたのライフスタイルや歯を失ってしまった原因などを考慮しながら、あなたに最適な選択肢することが大切です。
最も良くないのは、歯を失ってしまった状態で放置することです。
失ってしまった部分の周りの歯に必要以上の負荷がかかりますし、失った部分に向かって歯が倒れてくることもあり、周りの歯がダメになる(周りの歯も失ってしまう)という最悪のケースもありえます。
義歯(入れ歯)を作ったけど装着するのがイヤで…というお悩みもよく耳にしますが、これも歯を失ってしまった状態で放置しているのと同じです。
そんなことにならないように、ご自身に合った治療の選択をしていきましょう。私たちも、あなたが最良の選択を出来るようにお手伝いさせていただきます。
予防歯科
ホームケアとプロケアで歯とお口の健康を守ろう
「歯医者さん=痛くなったら行く場所、むし歯や歯周病を治しに行く場所」と思っている方が多いかもしれませんが、実はそれだけの場所ではありません。
歯医者さんは、「痛くならないように」「むし歯や歯周病にならないように」通うこともできる場所です。
歯を削りたい、歯の治療を受けたい、歯を抜きたい、こんな風に思っている方なんて1人もいないはずです。もしそんなことをせずに済むとしたら、歯医者さんを怖いと思う必要もありません。
ですから、私たちは「歯医者さん=予防のために通う場所」という新しい考え方を提案しています。
ただし、歯医者さんに通っていれば絶対に悪くならないということではありません。
歯とお口の健康を守り続けていくためには、ご自宅でのホームケア(毎日の歯みがき)と歯科医院での定期的なオフィスケア(歯科医院での定期健診)の両方が必要です。
車は両輪が無いと走れないように、歯とお口の健康を守るには「ホームケア」と「オフィスケア」をどちらも欠かすことはできません。
オフィスケアでは、次のプログラムを実施しています。
1)むし歯の有無や歯周病の状態など、お口の診察(チェック)
2)ホームケアで取りきれていない歯垢や歯石の除去(クリーニング)
3)毎日の歯みがきなど、ホームケアのアドバイス
治療と違って歯を削りませんので、歯科医院の音が苦手という方も安心してください。
歯科衛生士が担当しますので、楽しいお話もしながら、リラックスした時間を過ごしていただけると思います。
これからは、歯医者さんを「予防のために活用する」新しい習慣を持ちましょう。
審美歯科
思いっきり笑える喜びを、自分に自信を
笑った時に見える銀歯が気になる、歯の色が気になるなど、見た目に関するお悩みを解決する治療が審美治療です。
笑った時の口元を気にしている方は、少なくありません。歯科医院に来院するのに、治療が始まる直前までマスクをしていたという患者さんも実際にいらっしゃいました。
気になる方にとってはどれだけでも気になると思いますが、それがコンプレックスになってしまって「笑えない」「マスクを欠かせない」としたら、毎日の生活が楽しくなくなってしまいます。
そんなお悩みを解決することができたら、きっと毎日が楽しくなると思います。
キレイになることは誰でも嬉しいものですし、自分にも自信が持てると思います。
大げさな言い方かも知れませんが、毎日が楽しくなって、自分に自信が持てたら、きっと人生が変わっていくと思うのです。
私たちは、そんな患者さんを見ると嬉しい気持ちになります。
悪いところがきちんと治って、良い状態を維持できるようになってきたら、「もっと良くしたい」と思うのは当然のことです。
ひとつ気になるところが治って、「もうちょっと良くしたい」と思うのは自然なことです。
とびっきりの笑顔を手に入れませんか?